元最多勝右腕のジョーダン・ジマーマン投手が30日、現役引退を球団に伝えた直後にメジャーへ緊急昇格した。MLB公式サイトが報じている。

ジマーマンはナショナルズ時代の2013年に19勝を挙げてタイトルを獲得するなど、12年から15年にかけて4年連続で2ケタ勝利。13年からは2年連続でオールスターにも選出された。16年のタイガース移籍後は故障もあって低迷し、今季は自身の地元であるウィスコンシン州に本拠地を置くブルワーズとマイナー契約を結んでいた。

開幕メジャー昇格がならなかったジマーマンは、29日朝に代理人を通じて球団に引退の意向を通達。ところがブルワーズは6人の投手を含む14人が負傷者リスト(IL)入りする非常事態に陥っており、逆にジマーマンにメジャー昇格を伝えてきた。

結果的に30日の試合で登板機会は訪れなかったがブルペンでの投球練習は行ったジマーマンは「(地元球団である)ブルワーズではずっとプレーしたかったから、その夢がかなったよ。もし27日か28日に(昇格の)要請があったら多分断っていた。野球というゲームではクレイジーなことが起こるものなんだ」と語っていた。