1回を投げ終えた時点で一部投手に不正使用が疑われている粘着物質の使用チェックを受けたパドレスのダルビッシュ有投手(34)が、7者連続三振と圧倒的な立ち上がりを見せた。

1回1死一塁から3番ターナーをカットボールで空振り三振、4番スミスをスライダーで空振り三振に打ち取ると、直後の攻撃で打線が4点を先制。

2回のダルビッシュは5番ビューティからスライダーで空振り三振を奪うと、6番テーラーはフォーシーム、7番マキンストリーはカットボールで空振り三振に切り、3者連続三振に打ち取った。

3回も8番レックス、9番ウリアスからカットボールで空振り三振を奪い、1回1死から7者連続三振となった。直後にソロを許し、連続三振は7でストップした。

大リーグでは同日から先発、救援の全投手に対する不正投球のチェックを開始。違反者の罰則適用も厳格化することで、粘着性の強い「スパイダータック」など新物質の横行に歯止めをかけたい方針。1回を投げ終えてマウンドを降りたダルビッシュは、審判団の要請に対して両手を広げて見せ、さらにグラブを取り、帽子を脱いで手渡すなど入念なチェックを受けた。

◆取り締まり手順 先発、救援投手ともイニングが始まる前に、異物の付着がないかチェックされる。また、イニングをまたいで複数回確認される。イニング中にも疑わしい行為があれば、その打者との対戦後に確認を受ける。打席中の確認はしない。登板前の確認事項としてはグラブ、帽子、ベルト。怪しいと思えば、ユニホームも確認対象となる。違反者には退場処分と、10試合の出場停止処分が科される。