「2番DH」で出場したエンゼルス大谷翔平投手(26)、2打席連続アーチを含む4打数2安打3打点、1盗塁でサヨナラ勝ちとチームの2連勝に貢献した。

同点の9回、1死から四球で出塁すると、2死から4番ウォルシュの打席の初球でスチール。すると、ウォルシュが右前打を放ち、二塁からホームへ激走。間一髪のタイミングでセーフとし、全力疾走の好走塁でサヨナラ勝ちにつなげた。

序盤は2打席連続の本塁打でチームを勢いづけた。まずは第2打席、4点ビハインドの3回無死、左腕アキンの内角高め直球を捉え、29号ソロを右翼スタンドへ運んだ。打球速度は104・5マイル(約168キロ)、角度30度、飛距離は416フィート(約127メートル)。オールスター前に29本塁打は、19年のトラウト(28本)を抜き、球団記録となった。

第3打席は1点ビハインドの4回1死一塁、2番手のテートの直球を捉え、一時は逆転となる30号2ランを放った。今季2度目の2打席連続アーチ。本塁打数で2位のブルージェイズ・ゲレロと3本差とした。

第1打席は二飛で凡退した。1回1死、初球、91・8マイル(約148キロ)の内角高め直球をスイングしたが、詰まった当たりで二飛となった。第4打席は5番手の左腕スコットと対戦し、二ゴロに倒れた。

この日の試合前には6月の月間MVPが発表され、メジャー4年目で初めて受賞。前日には、7月12日にコロラド州デンバーで行われる球宴のファン投票2次(最終)結果が発表され、DH部門の1位でスタメン出場が決まった。ファンの期待がますます膨らむ中、打って走って大活躍だった。

▼大谷が最近15試合で13本塁打を量産し、30号に到達。日本選手のシーズン30本塁打は04年松井秀喜(ヤンキース)の31本に次ぎ、17年ぶり2人目。大谷は今季の10号でリーグトップタイだったが、日本選手が10、20、30のような10本刻みの区切り本塁打に単独で一番乗りしたのは初めて。エンゼルスはチーム81試合を消化し、全162試合の折り返し。シーズンペースは60本となり、史上5人(8度)だけの60号も狙える。