昨年3月にトミー・ジョン手術を受けたレッドソックスの先発左腕クリス・セール投手(32)が、最後に登板した2019年8月13日以来約2年ぶりに登板。5回を投げてソロ本塁打2発を含む6安打、無四球、8三振を奪い2失点の内容で今季1勝目を挙げた。

セールは試合後、「ある程度は自信があったが、ここまでの内容は予想していなかった」とコメント。「今はこの喜びをかみしめたいが、いつまでも浸っているわけにはいかない」と前を向いた。

エースの帰還を祝うかのように、打線は5本塁打を含む17安打の猛攻で盛り上げた。

セールは7-2と5点リードで迎えた5回表を投げ終えると、アレックス・コーラ監督の握手とハグを受けた。

コーラ監督は試合後、ハグの感触を尋ねられると「本当に久しぶりでうれしかった」とし、「19年はとてもつらい思いをしたはず。それからここまで、厳しい時を乗り越えてきた。きょう彼がクラブハウスに戻ってきた瞬間は一生忘れない」と語った。(AP)