右肘の手術を受けることになったツインズ前田健太投手(33)が28日(日本時間29日)、本拠地ミネアポリスからオンライン会見に応じ、決断にいたるまでの経緯と現在の心境などを語った。

メジャー6年目の今季は、4月下旬から同箇所に違和感を感じていた一方、投げられない状態でなく、21日のヤンキース戦まで21試合に先発した。その後、複数の医師から「右肘靱帯(じんたい)の損傷」との診断を受けたほか、手術経験のあるパドレスのダルビッシュ有投手(35)の経験談などを聞いた結果、自ら決断。「断裂しているわけではないし、このまま投げられないわけではない。ただ、これから先、自分の野球を続けるためにも、自分のキャリアが伸びる可能性もあるので決断しました。我慢して投げていたら、今年みたいな成績。クビになったら終わりですから」。靱帯を移植するトミー・ジョン手術になるかどうかは未定だが、「来年は投げられないという覚悟で受けます」と率直な心境を語った。

今後は、9月1日(日本時間2日)にテキサス州ダラスで手術を受け、その後、同地でのリハビリに移行する予定。「最初はすごくショックだった。でも、今はポジティブな気持ちで、今まで以上に強くなれると思っています」。1年以上の長いリハビリが待ち受けるものの、「他の33歳より若い体だと思っているので大丈夫です」と笑顔も見せた。また、「来年は(マイナーの)1Aで打者としてやっていこうかと思います」とジョークで笑わせるなど、終始スッキリした表情だった。

今季の前田は開幕投手に選ばれるなど、21試合に先発し、6勝5敗、防御率4・66の成績だった。