メッツは28日、ホームでのナショナルズ戦を前に、1969年ワールドシリーズでメッツを初の制覇に導いた原動力のひとりだった左腕ジェリー・クーズマン氏(78)の永久欠番式典を実施した。

式典は昨年実施される予定だったが、コロナ禍で1年延期された。

クーズマン氏は式典で、「私の背番号を永久欠番にすべきと考えてくれたことに心より感謝したい。既にこれまで永久欠番となった偉大な人々の仲間となれた」とスピーチした。

メッツではこれまで元選手では捕手マイク・ピアザ氏の31と右腕トム・シーバー氏の41が欠番となっており、クーズマン氏が3人目。元監督では69年ワールドシリーズ制覇の指揮官ギル・ホッジス氏の14と、初代監督ケーシー・ステンゲル氏の37が欠番となっている。

クーズマン氏とシーバー氏はともに67年にメジャーデビューし、二人でメッツを底辺からトップレベルに押し上げた。ワールドシリーズ優勝を果たした69年は、9月に2人で14試合に先発して11勝1敗と大車輪の働き。メッツはシーズン終盤に24勝8敗の快進撃でナ・リーグ東地区を制し、ポストシーズンへ進出した。

クーズマン氏はメッツに通算12シーズン所属し、完投数108は球団歴代2位、140勝と1799三振はいずれも歴代3位。防御率3・09は歴代6位。(AP)