ホワイトソックス所属時の1983年にア・リーグのサイ・ヤング賞を受賞したラマー・ホイト氏が先月29日に死去したことが分かった。がんを患っており、66歳だった。MLB公式サイトが伝えている。

ホイト氏はホワイトソックスに1979年から84年まで所属。85年から86年まではパドレスで投げ、メジャーでの8シーズンで98勝68敗、防御率3・99の成績を残した。244試合(先発は172試合)で登板し、完投は48試合。そのうち8試合で完封した。

現在ホワイトソックスで指揮をとるトニー・ラルーサ監督は、1979年途中から86年途中までホワイトソックスを率いており、ホイト氏は同監督のもとで74勝49敗、防御率3・92という数字を残した。83年には36試合に先発し、24勝10敗、防御率3・66、完投11試合、四球はわずか31という内容で、球団史上2人目のサイ・ヤング賞に輝いた。

ラルーサ監督はホイト氏について「球種は平凡だったが、制球が素晴らしく、とてつもない自信を持つ、恐れ知らずの投手だった」とコメント。「自分の投球ができれば相手をアウトにできるという信念があった。実に素晴らしい闘志の持ち主だった」と述懐した。