本拠地フロリダ州タンパとカナダのモントリオールでホームゲームを行うというレイズのプランが、米大リーグ機構(MLB)に却下されたことが分かった。

レイズは1998年からフロリダ州タンパのセントピーターズバーグをホームとしてきたが、2027年シーズン後にリース契約が終了する。同球団はオーナーのスチュアート・スターンバーグ氏が2005年10月に実権を握ってから、ワールドシリーズに2度進出するなど競技面での向上を見せているものの、観客動員数では苦戦。昨季の本拠地動員数はおよそ平均9500人で、メジャー30球団中28位の数字だった。

これを受け、レイズは2拠点でのホーム試合開催を検討。2019年にはMLBコミッショナーのロブ・マンフレッド氏が、同球団に本拠地分割に関する調査の幅広い許可が与えられたと発表していた。

だが、結局このプランは却下に。スターンバーグ氏は計画は順調に進んでいたとし「なぜなのか、正確なところは分からない」とコメント。「分割開催案を実現するためのわれわれの取り組みは、すべてのプロスポーツが受け入れてくれるものと確信している。MLBは、その1歩を踏み出す準備がまったくできていなかったのだ」とし、「先陣を切ることをためらう人が時々存在する」と述べた。(AP)