新労使協定を巡るオーナー陣と選手会の交渉が難航しているMLBの春季キャンプが、少なくとも3月5日まで延期されることになった。MLB機構が18日(日本時間19日)、正式に発表した。MLBは「労使協定が正しく締結されず、春季キャンプを延期せざるを得なくなったことは残念」などの声明を発表した。

今後は、週明けの21日(同22日)からニューヨーク市内で対面交渉を再開。オーナー側からは、ハル・スタインブレナー氏(ヤンキース)、ジョン・ヘンリー氏(レッドソックス)、ディック・モンフォート(ロッキーズ)ら複数の経営陣が出席する予定で、3月31日の公式戦開幕へ向けて、双方が協議を継続することになった。

これに対し、選手会は「MLBが春季キャンプを延期“せざるを得ない”と発表したが、これは間違いだ。選手たちは交渉の過程に専念し続けてきた」と、ロックアウト(業務停止)に踏み切った機構側の姿勢をあらためて批判した。