マリナーズからFAとなった菊池雄星投手(30)が、ブルージェイズと3年総額3600万ドル(約41億4000万円)で合意したと12日(日本時間13日)、MLBネットワークのジョン・ヘイマン記者が報じた。米紙USAトゥデーのボブ・ナイチンゲール記者によると、22年が年俸1600万ドル(約18億4000万円)で、23、24年はそれぞれ年俸1000万ドル(約11億5000万円)だという。

菊池は19年に西武からマリナーズに移籍。昨シーズン終了後に1年1300万ドル(約15億円)の契約オプションを破棄しFAとなった。昨季29試合で計157イニングを投げ、7勝9敗、防御率4・41。

MLB公式サイトは「すでに強力なローテにベテラン左腕が加入」と伝え、昨年については「前半戦は16試合で防御率3・48と素晴らしく、球宴にも初選出された。しかし、後半戦は13試合で防御率5・98と崩れた」と指摘。

スポーツ・イラストレーテッド電子版は「ブルージェイズの先発ローテが完成した」とし「大物FAのケビン・ガウスマン、昨年獲得したホセ・ベリオス、そしてアレックス・マノア、柳賢振の先発陣に菊池が加わる。すでにアメリカン・リーグ最高のローテの1つだったが、さらに層が厚くなった」と伝えた。地元紙トロント・スター電子版は「頑丈な5番手ピッチャー。成績が大幅に向上するポテンシャルも秘めている」と紹介した。

今年のブルージェイズの先発陣と昨季成績は以下の通り。(□は新加入)

□ケビン・ガウスマン(31)

14勝6敗、防御率2.81

ホセ・ベリオス(27)

12勝9敗、防御率3.52

アレク・マノア(24)

9勝2敗、防御率3.22

柳賢振(34)

14勝10敗、防御率4.37

□菊池雄星(30)

7勝9敗、防御率4.41