カブス入りが決まった鈴木誠也外野手(27)が、同地のキャンプ施設で入団会見を行った。5年契約で年俸などの総額は8500万ドル(約97億8000万円)、日本人野手1年目としては最高契約となった。広島へのポスティング譲渡金は1462万5000ドル(約16億8000万円)で、全球団へのトレード拒否権がつく。

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鈴木はある大事なコメントを言い忘れたとSNSで明かした。「会見で広島東洋カープから来ましたと言おうとしてたのですが、あまりの緊張感でそこだけぶっ飛んでしまいました、カープファンの皆さんすいませんでした」。古巣への感謝の意思表示ともいえる“広島東洋カープから来ました”は、黒田博樹が07年12月にドジャース入団会見で発したあいさつだ。米大リーグを目指すきっかけとなっただけでなく、野球人としても先輩としても憧れる人物。鈴木の胸には、黒田イズムが宿るのだろう。SNSでは「カープの一員でいれたこと本当に誇りに思います! 感謝の気持ちを忘れず頑張ります」と締めくくった。