エンゼルス大谷翔平投手(27)が、メジャー5年目で初の開幕投手に指名された。エンゼルスのジョー・マドン監督(68)が25日(日本時間26日)、大谷の開幕投手を公表。本拠地エンゼルスタジアムで4月7日(同8日午前10時38分開始予定)、昨季西地区覇者のアストロズと対戦する。開幕投手で投げ合うのは、現役最多226勝を挙げる右腕ジャスティン・バーランダー(39)が最有力視されている。

アストロズはまだ開幕投手を発表していないが、複数の米主要メディアがサイ・ヤング賞2度に輝くエース復帰を予想する。ア軍の先発陣は、昨季チーム最多13勝を挙げた右腕マクラーズが右肘を痛め、開幕を負傷者リストで迎える。同2位タイの11勝を挙げたベテラン右腕グリンキーはロイヤルズへFA移籍。若手の右腕ガルシアや左腕バルデスも実力をつけているが、実績あるバーランダーに開幕マウンドを託す可能性が高い。

バーランダーの懸念材料は20年9月にトミー・ジョン手術を受けており、昨季は全休。今年もロックアウトの影響でキャンプ、オープン戦で十分な調整ができないまま、開幕を迎えることになる。3~4イニング程度の球数制限付で登板することになりそうだ。

◆アストロズ打線 メジャー屈指の攻撃力を誇る。昨季は863得点、打率2割6分7厘はリーグ1位。OPS・783は同2位、221本塁打は同5位だった。主力ではコレア(ツインズ)がFA移籍したが、昨季70試合以上欠場した19年MVP得票2位のブレグマンが万全の体調で復帰する。首位打者3度のアルテューベ、昨季首位打者のグリエル(元DeNA)、19年新人王の大砲アルバレスら戦力は充実。遊撃の新人ペーニャこそ未知数だが、今季も切れ目のない打線だ。