エンゼルス大谷翔平投手(27)は、今季から打撃用手袋に大きな改良を施した。

左手の親指付け根部分に、衝撃緩和用のパッドを取り付けた。用具を提供するアシックスでは初の試みで、「詰まった打球を打った時の手のしびれを軽減したい」という大谷のリクエストに応えた。

開発で難しかったのは、大谷が求める「自然なフィット感、素手感覚」の維持だ。同社担当の沢野善尋氏(25)は「硬過ぎるとバットを握った時の違和感につながるしびれの軽減につながり、軟らか過ぎるとしびれの軽減につながらない」と、特殊なクッション材の厚みなど微調整を重ねた。ちなみに身長193センチの大谷だが、手はそれほど大きくなく、オリジナルサイズを使用している。【斎藤直樹】