フィリーズのブライス・ハーパー外野手が、ファンと粋な“トレード”を行った。MLB公式サイトが伝えている。

右ひじの内側側副靱帯(じんたい)の部分断裂が明らかになったハーパーは、現在PRP注射治療を受け、15日から欠場が続いている。そんななか、本拠地シチズンズバンクパークで行われた19日のパドレス戦でダグアウトに姿を見せると、そこから見える座席にいた、とあるファンに注目した。

ハーパーはファンの気を引くことに成功すると、相手に話しかけながら自分のかぶっていたキャップを指さし、軽く投げてみせた。受け取ったファンはお返しに自分の白いキャップをハーパーに投げ、“トレード”は完了。ファンがツイッターに投稿した画像では、ハーパーが“取り引き”の前にきちんとサインをしていたことが確認できる。

普段はファンからサインや写真撮影など、さまざまなものを求められる立場にあるハーパーだが、今回はファンにプレゼントをおねだり。本人は「あのキャップが本当に気に入ったんだ。だから自分のキャップにサインをして、『トレードしないか』って尋ねたんだよ」とコメント。ファンのかぶっていた白いフィリーズのキャップが欲しかったとし、「彼はそれをとてもいい考えだと思ってくれて、ああなった。ホームでファンと交流するのはいつだって楽しいよ」と話していた。