ヤンキースのアーロン・ブーン監督が22日、同チームのジョシュ・ドナルドソン内野手がホワイトソックスのティム・アンダーソン内野手に対して差別的発言をしたとされる問題を巡り、ドナルドソンは「一線を越えていた」との見解を示した。

騒動のもとは、先日の両チームによる試合中、白人選手のドナルドソンが黒人選手のアンダーソンを、黒人初の大リーガーであるジャッキー・ロビンソン氏とかけて「ジャッキー」と呼んだこと。アンダーソンは「敬意に欠ける発言をした。私をジャッキー・ロビンソンと呼ぼうとしていた。『元気かい? ジャッキー』というような感じで」と怒りをあらわにしていた。

試合後にドナルドソンと話したというブーン監督は、発言の意図や背景の説明を受け、同選手に「悪意はなかったと思う」としつつも、「それは単なる私の意見。彼は一線を越えていた」と続けた。

ドナルドソンは21日に「私の発言に人種差別的な意図は全くなかった。ただ、彼が敬意を欠いていると受け取ったのは明らか。そう感じたのなら、謝罪する。そういうことをしたかったのでは決してない」と釈明していた。

なお、アンダーソンは22日に行われたヤンキースとのダブルヘッダー2戦目に出場。ヤンキースファンには「ジャッキー」と野次を飛ばす者もいたが、5号3ランでホワイトソックスの勝利に貢献した。(AP)