【エルパソ(米テキサス州)24日(日本時間25日)=四竈衛】パドレス傘下3Aエルパソの秋山翔吾外野手(34)はシュガーランド戦に「1番左翼」でフル出場し、6打数2安打1打点だった。5月11日にチームに合流して以来、これで9試合連続安打。打率は3割2分6厘となった。

7回2死一塁。メジャー40人枠に入っている左腕バーミュデスから右翼線へ痛烈な安打を放った。後続がつながり、自らも生還した。1点を追う延長10回2死一、三塁では投手前へのボテボテの打球に快足を飛ばして内野安打とし、同点とした。「休み明けだったので最初はしっくり来なかったですけど、これだけ多く打席に立たせてもらっているので修正できました」。凡打した右飛や二ゴロも内容、感触とも上々。4打席目以降に2安打と試合の中で微調整を重ね、結果につなげた。

現在、パドレスは地区首位争いを繰り広げているとはいえ、得点力不足が課題となっている。特にグリシャム、プロファーらの外野陣が低調なだけに、十分にメジャー昇格のチャンスがある。試合終盤には中堅の守備もこなすなど、幅広い起用法も目立ち始めた。「(打率が)1割台とかだったら焦ってるかもしれないですけど、今は三振してもいいから安打を打ちに行こうとは思っていない。その中で四球が取れればいい」。メジャー復帰を目指す秋山の足取りが、試合、打席を重ねるたびに力強さを増してきた。