ヤンキースのアーロン・ジャッジ中堅手(30)が6試合ぶりとなる今季56号、57号のマルチ本塁打を放ち、対戦相手のレッドソックスファンからも大歓声が飛んだ。

「1番中堅」で出場し、6回先頭で先発右腕ニック・ピベッタ投手の甘く入ったカーブを逆方向の右中間へ運び同点のソロアーチ。さらに8回先頭では、4番手右腕ギャレット・ウィットロック投手のスライダーを左翼側グリーンモンスター越えの2打席連続57号同点ソロ。今季10度目のマルチ本塁打をマークした。

これで1961年にロジャー・マリス氏が記録したア・リーグ最多本塁打の61本まであと4本に。ヤンキースとは犬猿の仲と言われるレッドソックスのファンからも喝采が起こった。

ジャッジは「(レッドソックスファンの)声援だったかどうかは分からない。でも、みんな野球のファンなんだ。レッドソックスかヤンキースかなんて関係ない。彼らはいいゲーム、パフォーマンスを見に来て、両チームともいい物を見せられたと思う」と述べた。

ヤンキースのアーロン・ブーン監督は「言葉が見つからない。ただただ、本当に彼のしていることを見るのは素晴らしい」と手放しで称賛した。(AP)