エンゼルスの日系3世選手カート・スズキ捕手(38)が今季限りで引退することが20日(日本時間21日)、分かった。地元紙「オレンジカウンティレジスター」が報じた。

スズキは同紙に対し、「その時が来たと感じる」と現在の心境を語り、子どもたちへの思いについて「これまでテレビで僕を見てエキサイトしていた。今からは自宅で僕を必要としている。以前から言ってきたが、いつも家族が一番なんだ」とコメントした。

ハワイ州マウイ島生まれのスズキは、祖父母が名古屋出身で日本名が鈴木清という日系3世。3歳上の姉は、福島・相馬市で英語教師として勤務していた。04年にドラフト2巡目でアスレチックスに入団し、07年にメジャーデビュー。松井秀喜ともチームメートだった。ナショナルズ、ツインズ、ブレーブスなどをへて21年から大谷翔平投手とエンゼルスでプレーし、バッテリーも組んだ。

通算成績は1632試合で1420安打、143本塁打、729打点、打率2割5分5厘。ツインズ時代の14年にはオールスターに出場し、同球団の「リーダーシップ賞」を受賞している。19年にはナショナルズでワールドシリーズ優勝に貢献した。

エンゼルスは今季の最終戦を、スズキがメジャーデビューしたアスレチックスと迎える。