カージナルスのアルバート・プホルス内野手(42)が23日に放った通算700号本塁打のホームランボールは、外野席で捕球したファンが持ち帰ったと、複数の米メディアが24日、伝えた。ベーブ・ルース、ハンク・アーロン、バリー・ボンズに次ぐ史上4人目の700本塁打到達という節目の大記録となった貴重なボール。関係者が捕球したファンに複数の交換条件をオファーし、ボールを返してもらえるよう説得したが、すべて断りボールを保持したままドジャースタジアムを後にしたという。ボールには、MLBによって本物であることを認証する印が付けられている。

記録がかかったホームランボールを、ファンから返してもらうことは珍しくない。つい最近の事例では、ヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手(30)の今季60号のホームランボールを捕球したファンが、ジャッジのサインボールや本人との面会機会や記念撮影などと引き換えに返却した。

しかしプホルスは記念ボールについて「ホームランボールはお土産であり、ファンのもの。ファンがキープしたいということに、私は何の問題もない。もし返してくれるなら、それは素晴らしいことだけれど、私は“もの”には執着しない」と大人の対応だったという。