エンゼルス大谷翔平投手(28)がメジャー自己最長となる12試合連続安打をマークし、打撃好調をキープした。27日(日本時間28日)のアスレチックス戦に「3番DH」で出場し、4打数2安打。第2打席ではバットを縦に真っ二つに折られながら左前に運び、今季39度目のマルチ安打。打率は2割7分3厘で今季最高となった。

14試合連続で本塁打は出ていないが、1回の第1打席で左中間フェンス直撃の二塁打を放ち、シーズン150安打に到達した。ネビン監督代行は「打席でいい状態が長く続いていて、シーズンを通じて安定している。左翼フェンスへの打球はロケットのようだった」とたたえた。チームはアデルの攻守の活躍で2連勝。5回、左翼へ本塁打となりそうな打球をジャンピングで好捕したプレーに大谷はベンチでおどけて喜び、満面の笑みを見せた。シーズン最後の9連戦は初戦を勝利し、好発進。3戦目は今季27度目の先発マウンドに上がる。(アナハイム=斎藤庸裕)

▼大谷が14日ガーディアンズ戦から12試合連続安打。メジャー移籍後では19年8月10~20日と、今年6月4~16日にマークした11試合連続を上回る自己最長となった。日本ハム時代は16年の17試合が最長。日本人大リーガーの最長は09年イチロー(マリナーズ)が記録した27試合。これでシーズン151安打。日本選手の150安打到達は13年青木(ブルワーズ)以来で6人目。

○…米局FOXは、10月18日(日本時間同19日)に大谷のインタビュー特番を放送すると発表した。インタビュアーは“大谷マニア”で知られる同局のベン・バーランダー氏。同氏は先月来日し、岩手やプロ野球を取材する傍らファンと交流した。27日のアスレチックス戦では始球式を務め、捕手役モニアクに投球。今季のMVP争いに「ジャッジはMVP級のシーズンを送っている。野手でベスト。ただ、最も価値がある選手という点で言えば、投手と野手の両方で彼(大谷)以外にいない」と話した。