エンゼルス大谷翔平投手(28)が、シーズン最終戦のアスレチックス戦に「3番DH」で出場し、5回1安打1失点、6奪三振で登板を終えた。

1点ビハインドで交代し、チームも敗れて今季9敗目を喫したが、登板28試合、166イニングを投げて15勝、防御率2・33をマーク。15勝はリーグ4位タイ、防御率2・33は同4位で、奪三振219はリーグ3位と、投手ランキングでも上位にランクインした。奪三振率(9回あたりの三振数)11・87はリーグトップ。打者では打率2割7分3厘、34本塁打、95打点、11盗塁の成績で終えた。

昨年は規定投球回(162)に届かなかったが、今季は最終戦で到達。既にクリアしている規定打席(502)とともに、近代メジャー史上初の同一シーズンでの投打「ダブル規定到達」となった。

今季を終え、シーズンを振り返った大谷の主な一問一答は以下の通り。

-今季、投球は去年より成長した。自分としてどれほど満足しているか

まず、安定して毎試合投げられたのが良かったところ。それが一番かなと思う。健康な状態で毎試合、疲れるのは別として、マウンドに上がることができたというのは一番だと思うので、それをまた来年継続して、もっともっと成長できれば、もっともっといい選手になれると思います。

-本塁打の数は減ったが安打が増え、三振が減った

もう少し、打率の部分で3割近く打てるようなイメージでシーズン前はいこうと思ってたので、その中でホームランがどれだけ出るのかなっていうのが1つ、チャレンジではありましたけど。フェンス手前で失速するような打球が少し目立ってたので、そこがもうひと伸びすれば、どっちも伸びてくるんじゃないかなとは思います。

-ボールの影響だったか。アプローチの違いか

逆方向の打球に関しては、ボールの影響はちょっと強いかなと。スピンの効いたような打球に関しては、飛ばない印象が強かったので、逆に引っ張ったような打球に関しては、それほど変わらないかなという印象はありましたし、逆方向のスピンの効いた打球がもうひと伸びするフィジカルだったり、スイングの強さがあれば、もっといい数字が残ったかなと思います。

-今年、大谷翔平は何と戦っていたのか

毎年そうですけど、前の年と同じようなことをやってても、去年も言いましたけど、同じ数字が残るかといったら、そうではない。むしろ下がると思いますし、やられる配球もそうですけど、やられることに対してそれ以上のことをしていかないと、向上はしていかないかなと。ピッチングも今年、いろいろ試しながら投げましたけど、そういうところがテーマかなと思いますし、来年以降も工夫しながらできれば、もっといい数字が残るなと思います。

-去年を超えていくことの難しさ。そことどう向き合うか

守りに入ってたらやっぱり、無難なところにしかならないというか、今年、去年みたいな数字は残らないかなと思うので。もっともっとうまくなりたいなと思って毎試合登板出来るかどうかが大事。ある程度、このくらい抑えてくれるだろう、と言われれば言われるほど、守りに入ってしまう。そこでよりアグレッシブに試合を攻められるかどうか、っていうのが、大事だなと思いますね。

-体が強くなった実感はあるか

最初の3年に関しては手術もあったので、そこが一番の違いかなと思います。毎試合、変な痛みだったり、張りだったりを気にすることなく、投げられる状態で(マウンドに)上がるというのが、数字が一番残るかどうかだと思うので。リカバリー含めて今年1年間、それができたというのはよかったところじゃないかなと思います。

-チームにとっては厳しいシーズン。どんな思いで試合に出ていた

正直、8月、9月に関しては目指すところが見えなくなってくるというか、そういう難しさっていうのはありますし、特に9月はそういう面ではなかなか難しいかなと思いますけど、それでもやれることをやるっていうのが一番大事ですし、いろいろ試しながらレベルアップはできたんじゃないかなと思うので、それを来年、最初から続けられればチャンスはあるんじゃないかなと思います。

-チームがなかなか勝てない。エンゼルス、または自分自身がやらなければいけないこと

去年、今年の数字を期待されるというか、ある程度、やってくれるだろうという計算の元、チームを組み立てていくと思うので、そこで、こういう活躍ができないと計算が狂ってくると思うので、自分自身に出来ることとしては、去年、今年の数字を継続していく、よりよいものにしていく、っていうのが、一番できる最善かなと思います。

-来季、期待することは

一番は、勝ちたいなと。ここからが本番だという気持ちでプレーできるように、頑張りたいなと思います。

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