前エンゼルス監督のジョー・マドン氏(68)が7日(日本時間8日)、MLBネットワークラジオに出演し、エンゼルス大谷翔平投手(28)とヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手(30)のMVP争いについて語った。

ロジャー・マリスのア・リーグ最多本塁打記録を61年ぶりに塗り替える62本を放ったジャッジに対し、大谷は史上初の投打ダブル規定到達を果たした。シーズン途中から2人のMVP論争が勃発し、今も米球界で白熱した論争が続いている。

マドン氏は「たぶん地区優勝を果たしたチームに所属しているという点ではジャッジが有利」とする一方「1人で2人分の働きをしている点ではショウヘイが有利だ。彼はサイ・ヤング賞候補になる可能性もMVP候補になる可能性もある。1人で2人分だよ。彼はケタ外れなんだ」と力説。「彼が今季のような働きを続けたら、毎シーズンでもMVPに選ばれるべき」とした。しかし「アーロンはただ本塁打の記録を塗り替えたというだけではない。3冠王に手が届くところまでいった」と指摘し「今回は特別とするべき。2人ともMVPに値する」と主張した。

マドン氏は今年6月、エンゼルスが泥沼の12連敗を喫した際に解任。11日には、これまでの監督人生を振り返り野球観をつづった本が出版される。