カージナルスのアルバート・プホルス内野手(42)が、エンゼルスと結んだ引退後の10年契約を全うする意向だと、9日付のロサンゼルス・タイムズ電子版が伝えた。引退から10年間、球団の顔としての活動を行う契約をしていた。

史上4人目の通算700本塁打を達成し今季限りで引退を表明していたプホルスは、チームがワイルドカードシリーズでフィリーズに2連敗して敗退したため、8日(日本時間9日)に現役最後の試合を終えた。試合後は「今季、古巣であるこのチームに戻ってきたのは、自分のためではない。門戸を開いてキャリア最後のシーズンをプレーさせてくれた球団のため。自分の使命は常に、チームの勝利に貢献することだけだった」と振り返った。

プホルスは2011年シーズン後にカージナルスからFAとなり、10年総額2億400万ドル(約348億円)の長期大型契約でエンゼルスに移籍。この契約の際、引退後に10年総額1000万ドル(約14億5000万円)で球団の顔としての活動をする契約を結んでいた。昨年5月にエンゼルスから突然契約を解除される形で球団を去ったが、同紙は関係者の話として、プホルスが引退後の契約を果たす考えだとし「プホルスは、エンゼルスの新オーナーが決まる時を楽しみにしている」と伝えた。