レッドソックスと来季から5年契約で合意したオリックス吉田正尚外野手(29)は8日、相模原市の母校、青学大グラウンドで練習を行った。

約2時間、ノックやフリー打撃で汗を流した。次々に勢いよく外野へ飛んでいく打球を打撃ケージの後ろで見つめたのは、楽天茂木栄五郎内野手、ロッテ安田尚憲内野手、加藤匠馬捕手、藤原恭大外野手、DeNA小深田大地内野手。加藤は青学大OBで、吉田正の1学年上。茂木は早大卒だが同学年。小深田は履正社高校出身で、安田の後輩となる。

茂木は、吉田正と打撃論をかわした。大型契約には「すごいですね」と話し、打撃については「教えてもらいました」と笑顔を見せた。

安田はプロ4年目の内野手で、吉田正と同じ右投げ左打ちの大砲だ。「いい練習になりました」とかみしめた。打率は年々上昇し、今季は2割6分3厘。吉田正のようなシュアな打撃に期待がかかる。

小深田は高卒2年目の内野手。1軍出場こそないが、2軍では4番を打つことも多く、今季は96試合で打率2割7分5厘、3本塁打、47打点をマークした。「課題は守備です」と言いながらも、豪快な打球を目の当たりにし「なかなかない機会ですし、ありがたい」と“吉田塾”に感謝していた。【斎藤直樹】