ソフトバンクから海外FA権を行使した千賀滉大投手(29)が10日(日本時間11日)、大リーグのメッツと契約合意した。ニューヨークの地元メディアが一斉に報じ、年俸などの契約総額は5年7500万ドル(約105億円)。付帯条項として、トレード拒否権や契約破棄権なども含まれるという。日本球界を代表する右腕が、メジャー屈指の先発ローテーション陣に加わることになった。

メッツの先発投手陣には、現時点でメジャー最高年俸の2人が君臨する。通算201勝の右腕マックス・シャーザー(38)と、FAで新加入した同244勝の右腕ジャスティン・バーランダー(39=前アストロズ)の来季年俸は、ともに4333万3333ドル(約60億7000万円)となっている。

予想される来季先発ローテ5人には千賀、今季15勝7敗の右腕カルロス・カラスコ(35)、同6勝7敗の左腕ホセ・キンタナ(33=前カージナルス)となっている。

メッツは今オフも積極的な補強に動いており、来季開幕時の総年俸は、メジャー史上初めて3億ドル(約420億円)突破が確実。千賀とも正式契約となれば、年俸総額は約3億4500万ドル(約483億円)に達しそうだ。

◆千賀滉大(せんが・こうだい)1993年(平5)1月30日生まれ。愛知県出身。蒲郡高から10年育成ドラフト4位でソフトバンク入団。12年4月に支配下選手登録。16年から7年連続2桁勝利。19年9月6日ロッテ戦でノーヒットノーラン達成。19年のシーズン奪三振率11.33はプロ野球記録。19年最多奪三振、20年は最多勝利、最優秀防御率、最多奪三振の3冠。17年WBC日本代表。21年東京五輪金メダル。186センチ、92キロ。右投げ左打ち。今季推定年俸6億円。既婚。