アスレチックスと契約した藤浪晋太郎投手(28)が17日(日本時間18日)、オークランド市内の球団事務所で入団会見を行った。

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日本人選手がメジャー移籍した際、英語で簡単な自己紹介をすることは珍しくない。ただ、今回の藤浪のスピーチほど、長文で滑らかな発音であいさつした選手は、97年にエンゼルス入りした際の長谷川滋利以来、お目にかかったことがない。

藤浪自身、今後「英語を勉強しないといけない」と話したように、語学とコミュニケーションへの意識は高いのだろう。関係者によると、英語への関心度が高いことから、今回のスピーチを準備したようだ。一般的に、日本で英語教育を受けた場合、読解力や文法はある程度は正確でも、「聞く」「話す」へのハードルが高くなる傾向が強い。

だが、藤浪のスピーチを聞いた現地のAP通信記者は「あなたは美しい英語でスタートした」と絶賛。長い年月をかけて、米挑戦への目標に向かってきた藤浪の、強い意志を感じさせる英語スピーチだった。【MLB担当=四竈衛】