レンジャーズとマイナー契約を結んだ筒香嘉智内野手(31)が、初めて招待選手として参加するキャンプを前に心境を明かした。

6日、オンライン取材に対応。「自分の立場は認識している。その中で、慌てて何か準備するという感覚もなく、よしやってやるぞというのもなく、いろんな境界線がない状態」と話した。招待選手でのメジャー残留は厳しいサバイバルになるが「もちろん、いい気持ちの高ぶりはあります」とも話した。

1月に「非常にいい選手が多く、組織としても芯が通っているように感じる」というレ軍と契約を結んだ。日本のプロ野球からも複数のオファーがあったという。「いろんな球団からオファーをいただき、もちろん考えさせてもらった。アメリカでプレーすると決めてもう3年たちましたが、いろんな経験をする中で、アメリカでプレーしたいと決断した」。メジャーでのプレーは「小さいころからの夢。早々になくなるものではない」とした。

昨季はパイレーツの本拠地開幕戦で腰に痛めた。そのままブルージェイズのマイナーに在籍したシーズン終了まで痛みが取れなかったと明かした。現在は「オフに解消して痛みは全くない。スイングはいい感覚。自信を持ってスイングできる」と話した。「やっと1つにまとまってきた。体の中に丸いものができあがってきた」という感覚があるという。20日(日本時間21日)から米アリゾナでキャンプが始まる。ビザが取得でき次第、渡米の準備を進める。

3月に開幕するWBCでの日本代表に関しては「現状での日本のベストメンバーがそろっていると思う。同じ日本人として本当に楽しみ。変なプレッシャーを感じずに。全力で応援させてもらう」と話した。前回大会に出場した経験は「日本の代表として日の丸を背負って戦うのは、人生において貴重な時間だと思う」と感じたという。