ナショナルズのオーナーを務めるテッド・ラーナー氏が、肺炎のため95歳で死去した。13日、同球団が発表した。メリーランド州にある自宅で12日に亡くなったという。

地元ワシントン出身で同エリア最大の不動産会社「ラーナー・エンタープライズ」を経営するラーナー氏は、ナショナルズがモントリオールから移転した翌年の06年に同球団を4億5000万ドル(約585億円)で購入。当初チームは低迷したが、12年に地区優勝して初のプレーオフ進出を果たし、19年にエクスポズ時代を含め初めてワールドシリーズを制した。ラーナー氏は18年に実質的なオーナーとしては引退し、息子のマーク氏が引き継いでいた。

ナショナルズは声明で「オーナーのセオドア・N・ラーナー氏の死去を大変残念に思う。彼の最大の功績は愛する街に野球を復活させたこと、そして1924年以来の優勝をもたらしたこと」と惜しんだ。MLBのマンフレッド・コミッショナーは「テッドが故郷と彼が球界に与えた影響に大きな感謝の念を抱いている。ナショナルズは、テッドのビジョンに常に忠実であり続けた」とのコメントを出した。