阪神からアスレチックスに移籍した藤浪晋太郎投手(28)が15日(日本時間16日)、米アリゾナ州メサの施設でバッテリー組のキャンプ初日を迎えた。

この日は新背番号11ユニホームは披露せず、チームパーカーやシャツで練習。キャッチボールや投内連携、ランメニューなど約2時間の全体練習を終えた。日本のキャンプメニューと比べて「だいぶ短いなという印象」と苦笑い。「これから中(室内)で自分でしっかりトレーニングしたいなと思います」と力を込めた。

今月7日に日本を出発し、すでにアリゾナ自主トレでもブルペン投球を続けている。乾燥してボールが滑りやすい気候にも「そこまですごく苦になるかといえば、そうでもない。これが実戦に入って打者に向けて投げ出したら、滑るなとか思ったりするかもしれないですけど」と冷静だ。

明日16日(日本時間17日)はキャンプ初のブルペン投球も行う。ア軍のコッツェー監督はこの日、新加入の日本人右腕について「球種があるし、才能がある」と高評価した上で、先発ローテ争いに向けては複数人の名前をあげて「競争になる」とも説明。藤浪は「自分が持っているモノをしっかり出して、いいアピールができる1カ月にできたらいいかなと思います」と気を引き締めた。