25年に日本で開催されるMLB開幕シリーズに、侍ジャパンの大谷翔平投手(28)が所属する球団を派遣する方向で進められていることが23日、分かった。大谷は今オフにフリーエージェント(FA)となるため、エンゼルスか、もしくは移籍先の球団で日本に凱旋(がいせん)する。開催地は東京が有力だが、新球場が完成した北海道・北広島も候補となりそうだ。また、来年は韓国で、ダルビッシュ有投手(36)の所属するパドレスが開幕戦を行うことも明らかになった。

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WBCで日本中を魅了した世界一の二刀流が、2年後にまた見られることになる。25年に開催予定、日本でのMLB開幕シリーズ。第5回WBCで優勝に貢献し、MVPに輝いた大谷が、故郷のファンの前で再びプレーする。今オフにFAとなるが、所属球団は不問。エンゼルス残留ならエンゼルスが、移籍なら大谷の所属球団が派遣される方向で進められている。世界的スターの凱旋(がいせん)で、日本中が再び大フィーバーとなりそうだ。

過去には04年のヤンキースで松井秀喜、08年にはレッドソックスで松坂大輔と岡島秀樹が、日本での開幕シリーズに参戦。最近ではイチロー(現マリナーズ球団会長付特別補佐)が19年3月20日、アスレチックスとの開幕戦に臨み、2戦目の21日に引退を表明。これがプレーする最後の姿となり、東京ドームが超満員のファンで埋め尽くされた。当初のMLBの予定では、早ければ22年にも開催される予定だったが、コロナ禍の影響により延期。満を持して、6年ぶりに開催される運びだ。

MLBは日本をはじめ、中国などアジア進出にも力を入れており、24年は開幕シリーズを韓国で行う予定。派遣する球団は、WBCで韓国代表としてプレーした金河成の所属先パドレスだ。ただ、同国では昨年11月、MLBの親善試合が急きょ中止されており、契約上の問題など条件面をクリアにする必要がある。実現すれば、侍ジャパンでも活躍したダルビッシュが、パ軍の一員として日本の隣国で開幕戦を迎える。

日本での開幕シリーズの開催場所は東京ドームを筆頭に、大谷の古巣・日本ハムの本拠地で、新球場が完成した北海道のエスコンフィールドも候補となる可能性がある。劇的な幕切れとなった第5回WBCでは、日本中が熱狂。22日にテレビ朝日系で放送された米国との決勝戦は、平均世帯視聴率が42・4%(関東地区)と、国民的関心事となった。それだけに大フィーバー後の“WBCロス”も避けられない。次回大会は3年後の26年。「出たい」と意欲を見せている二刀流が、一足先に再来年、日本でプレーする姿を見せる。

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