日本代表としてWBCに出場し、米国代表との決勝で救援を務めたパドレスのダルビッシュ有投手について、ボブ・メルビン監督が開幕投手は難しそうだとの見解を示した。MLB公式サイトが伝えている。

メジャーでは開幕に向けて緻密な投球プログラムが組まれ、特に先発投手は登板日や投球数が厳格に定められている。WBCでは球数や登板が限られ、チーム状況によっても左右されるため、オープン戦で投げる場合に比べれば調整が足りないということになる。

ダルビッシュはWBCに向けてメジャー選手では異例となる2月中旬に代表チームに合流。大会では1試合に先発し、米国との決勝を含め2回リリーフ登板したが、メルビン監督は大会中に「いつ戻ってくるかもわからないからね。理想的な状況とは言えないだろう」と調整に関して多少の懸念を示していた。

ダルビッシュはすでにキャンプ地アリゾナへの移動を終え、マニー・マチャド内野手、元日ハムのニック・マルティネス投手をはじめ、チームメートから祝福のハグを受けたという。

開幕投手が見込まれていたダルビッシュだが、メルビン監督はそれについて報道陣に問われると「開幕は厳しそうだ」とコメント。可能性を完全に否定したわけではないが、ダルビッシュが開幕戦で先発を務めることは難しいとの見解を示した。