【オークランド(米カリフォルニア州)3月31日(日本時間4月1日)=佐井陽介】アスレチックス藤浪晋太郎投手(28)が1日(同2日)の本拠地エンゼルス戦でメジャーデビューする。「その場で投げられる喜びを感じながら思い切って勝負したい」と先発に気合十分の右腕。打者大谷のスタメン出場も確実で、プロで1度しかなかった同学年対決も注目される。

3月には世界一に輝いた侍ジャパンからも勇気をもらった。20代前半の選手が次々に躍動した事実に感銘を受けた。「自分なんかが偉そうには言えないけど、日本人は自分たちが考えている以上にもっとやれると感じる。WBCに選ばれるレベルであれば、それこそ全員メジャーで通用する可能性がある」。今度は自身も「野球」の質をアピールしたいところだ。

打者大谷には高校3年春のセンバツでアーチを浴びている。プロでも1年目の13年交流戦で3打数2安打(二塁打1本)と分が悪いが、必要以上の気負いはない。「大谷1人じゃない。そこだけに集中しすぎて散漫になっているようでは話にならない。楽しみですし、楽しみにしてくださる方もいるので頑張りたいけど、そこだけじゃない」と冷静な大器。地に足をつけて、夢の扉を丁寧に開く。