今オフにFAを迎えるエンゼルス大谷翔平投手(28)の来季以降の契約について、米スポーツ専門局「ESPN」がメジャーリーグの幹部、代理人、関係者ら26人に予想アンケートを行い、8日(日本時間9日)、回答を報じた。

年俸など契約金の総額予想は以下の通り。

◆5億ドル(約675億円)未満=6人

◆5億ドル~5億4900万ドル(約741億円)=14人

◆5億5000万ドル(約743億円)以上=6人

最低は4年2億4000万ドル(約324億円)で最高は11年6億500万ドル(約817億円)だった。

26の回答のうち、契約期間が短い3つは特殊な契約を示唆するため、その他の23回答に絞ると、平均契約年数は11年、平均総額は5億2430万ドル(約708億円)で、平均年俸は4750万ドル(約64億1000万円)となる。

「大谷ならではのジレンマ」も紹介された。「年俸6000万ドル(約81億円)か総額6億ドル(約810億円)」かというもの。前者は、8年契約で最初の5年間で年俸6000万ドルを保障されるが、その後の3年間は年俸3300万ドル(約44億6000万円)の選手オプション(選手側が契約延長の選択権を持つ)にすること。球団にとっては故障リスクや能力が落ちるリスクを避けられ、大谷にとっては5年後に再びFAとなって、その時の市場価値で新たな契約を得ることができる。

ある幹部は、大谷を「2人の異なる年俸3500万ドル(約47億3000万円)の選手」と表現し、投打で2つの才能を得ながら、ロースター枠を1つ節約できると評した。また、チケットの売り上げやスポンサー収入が見込めるため、グラウンドでの活躍以外に投資リターンが見込めるという。

26の回答で6つは予想移籍先について言及していた。2人はドジャース、1人はドジャースかメッツ、1人はドジャースかヤンキース、1人はドジャースかパドレスかマリナーズ、1人はジャイアンツとした。

これまでのMLBの最高契約額は、大谷と同僚のマイク・トラウトが結んだ12年4億3000万ドル(約581億円)。これを超えるのは確実となっている大谷の契約に対する注目度は、日に日に上がっている。