【アナハイム(米カリフォルニア州)2日(日本時間3日)=斎藤庸裕】エンゼルス大谷翔平投手(28)が、2試合ぶりに今季31号ソロ本塁打を放った。
「3番DH」で出場したダイヤモンドバックス戦の8回2死、第4打席で左腕K・ネルソンのスライダーを捉え、右越えに運んだ。貴重な追加点となる1発は、飛距離454フィート(約138メートル)の特大弾。シーズン58発ペースで、昨年、61年ぶりにヤンキースのジャッジが塗り替えたア・リーグ記録(62本塁打)をさらに更新する可能性も出てきた。
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もはや、ライバルは今季の打者ではなく、昨年のMVP打者なのか…。大谷が、またまた打った。第3打席まで無安打だったが、4打席目で強烈な一撃。2日前にマークした自己最長弾と同様に、右翼フェンスを軽々と越えた。ネビン監督が「前の本塁打とかなり近いあたりに飛んだようだが、(飛距離の)計算がどうなっているのか分からない」と、公式記録を疑うほどの特大アーチ。完璧に捉えた1発に、観客のどよめきがしばらく止まらなかった。
2日前に続き、左腕を攻略した。もともと左投手を苦にするタイプではないが、今季は5月まで対左腕の成績が打率2割4分1厘、3本塁打と分が悪かった。6月以降は打率3割6分4厘、6本塁打。見違えるように改善され、左右とも安定して高打率の状態で本塁打を量産。昨年、61年ぶりにリーグ記録を塗り替えたヤンキースのジャッジを1年で塗り替えるのではと、周囲が色めき立ってきた。
この日は4打数1安打1打点。終盤にリードを広げる貴重な1発で、連敗を4で止めた。ネビン監督は「彼がチームにもたらしていることは、本当に素晴らしい。我々にとって大きな存在。彼もすごく楽しい時間を過ごしている」と目を細めた。過去最高の成績を残した6月。今月も、勢いは止まりそうもない。
○…またも飛距離138メートルの特大アーチを放った大谷に、同僚もあぜんとした。モニアクは2回に124メートルの9号3ランを放ったが「1度、翔平と打撃練習をしたことがあるが、彼の前では自分が12歳ように思えた。彼は特別だ。一緒にプレーできること、彼を見ることができるのは本当に光栄。シーズンが終わる時にどんな結果を残すのか楽しみだ」と語った。
○…ホームランだニャ~ン。大谷は31号を放ち、ベンチに戻ると恒例の兜セレブレーションで仲間とハイタッチを次々と交わすと、新加入のエスコバーの前で立ち止まった。すると右腕を曲げて招き猫のようなポーズ。エスコバーは大の猫嫌いで知られ、ニャンだ! とは言い返さずに苦笑い。大谷の愛のあるイジリだったようで、和やかなムードだった。



