【シアトル(米ワシントン州)10日(日本時間11日)=四竈衛】球宴初アーチで、WBCに続く“ダブルMVP”獲得へ-。
3年連続でオールスターに選出されたエンゼルス大谷翔平投手(29)が、日本人初となる柵越えアーチへ意欲を見せた。「2番DH」でのスタメン出場を前に「打ってみたい」と宣言。投手としては登板せず、DHに専念することもあり、MVPについても「十分に取れるもの」と、初回からフルスイングする覚悟を明かした。
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3年連続出場で今や「常連」となった大谷は、日米約200人超の報道陣に囲まれても、終始リラックスした表情だった。4日の最終登板の際、左手中指のマメがつぶれたこともあり、今回は打者専念。となれば、豪快な一撃でファン投票の「御礼」をするしかない。「まだ本塁打を打ったことがないので、打ってみたいなというのが1番」と、ストレートな「1発宣言」で抱負を口にした。
年に1度の夢舞台。多少のリップサービスだけでなく、デッかい目標も明かした。ア・リーグを勝利に導くような本塁打を打てば、MVPの確率もグーンとアップする。「今回は打者として打席だけなので、しっかり自分のスイングをできれば。まあ、ホームランなり出れば、十分に取れるものなんじゃないかなと思います」。メジャーでキングを独走する大谷が言えば、ビッグマウスには聞こえない。本塁打ダービーも辞退して臨む一戦だけに、本気度十分のフルスイングが見られそうだ。
野球の話題だけでなく、睡眠のリズム、食事のメニュー、休養時の趣味、外食の頻度…。公式戦の試合後にはまず出ないようなプライベートな質問にも、大谷は時折、笑みを浮かべながら軽妙に応答した。野球オンリーの生活でも、大谷も生身の人間。「そんな息苦しくはないですね(笑い)。ご飯食べる時はおいしいと思って食べますし、眠いなと思った時に寝ますし」。
その一方で、米国報道陣からは、FAとなる今オフに関する質問が飛び交った。本来であれば、シリアスな話題。それでも、大谷はサラリとかわした。これまでに他チームの選手から誘われた経験を「秘密です」と笑い飛ばし、18年にカブスに決定目前だったとのウワサ話も「そういう記事は大体ウソが多い。勝手なのが多いかなといつも思って見てます」と笑顔で一蹴した。
今回の球宴も、グラウンド内外で大谷の注目度はダントツ。「まずはプレーで、ありがとうございます、というところを表現したいです」。超特大アーチでMVP-。真夏のシアトルでも「SHOW TIME」が再現される空気が漂ってきた。



