【グレンデール(米アリゾナ州)21日(日本時間22日)=斎藤庸裕】ドジャース大谷翔平投手(29)が、今キャンプ2度目のライブBP(実戦想定の打撃練習)に臨み、オープン戦出場へ着々と準備を進めた。2投手との対戦で2打席をこなし、その後は、投手のボールの軌道や回転数を再現できる「トラジェクト・アーク」を利用し、実戦のシミュレーションで感覚を再確認。開幕で打者復帰への準備を進めた。この日は、フォトデーで山本由伸投手(25)とともに、上下白のユニホーム姿を披露した。

    ◇    ◇    ◇

大谷の意図は、やはり明確だった。今キャンプ2度目のライブBPは2打席で快音なし。スイングしたのは2打席目の初球に1度だけで、タイミングを崩された二ゴロだった。

だが、結果は二の次。「感覚も良かったですし、肘の感じも。実戦の中で振ってみて、あまり気になるところはないので、今のところは順調に来ている」と明るい表情だった。

練習の段階ごとに目的が異なる。屋外フリー打撃では強度。リズムが一定の打ちやすいボールを投げる打撃投手に対し、現状でのスイングの強さを確認する。だから、柵越え率が高い。

一方、実戦想定の打撃練習では「確認したいのはタイミングが外された時のスイングだったり、詰まった時のスイングのリアクション」と明かした。手術した右肘には黒のブレイスとエルボーガードを着用。実戦レベルの出力でスイングした時の反応はどうか。まず確認していく必要がある。

最終段階のオープン戦では、そうもいかない。ライブBPとの違いは「そこまで変わらないですね」と話したが「実際にゲームで打つアドレナリンだったり、集中力はもちろんありますけど」とも言った。歓声や雰囲気で気持ちが高まり、強度が勝手に上がることもある。「ファンの人たちが入ったりとか、アンパイアがいたりという環境は多少、出力的には違う」。段階に合わせて、目的は変わる。ロバーツ監督ら首脳陣が「ショウヘイは、やることのすべてに目的がある」と、話す言葉通りだった。

開幕までの目標ラインは、投手相手に50打席。この日は、室内での実戦シミュレーションで5打席こなしたことも明かした。エンゼルス時代の昨年も使用していた「トラジェクト・アーク」。投球モーションの映像とともに各投手の球種の軌道やボールの回転数を完全に再現。実戦さながらの練習が可能な最新機器が、ド軍にも導入されている。

屋外でのライブBP、室内の投手再現マシン、オープン戦を含めれば「十分間に合うとは思います。トータルで50はすぐいくかなと思います」と見通しを語った。明確な意図を持ち、段階を上げていく。その結果、開幕へ万全の準備が整う。