【グレンデール(米アリゾナ州)11日(日本時間12日)=四竈衛】ドジャース山本由伸投手(25)のメジャーデビュー日が、ついに正式決定した。

今月21日に韓国で行われる開幕第2戦パドレス戦で先発予定となり「ドキドキする気持ちと、集中してやっていこうという気持ち」と本番へ向け気持ちを高めた。この日はブルペン入りし、13日(同14日)のマリナーズとのオープン戦に備えた。

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“運命の日”が、ついに正式に決まった。メジャーデビューは、開幕2戦目のパドレス戦。この日、米大リーグ機構が発表した。練習終了後、クラブハウス内で日米報道陣に対応したドジャース山本は「すごくうれしく思いますし、まだまだ選手としてもこれからなので、新たなスタートが切れるように頑張りたいと思います」と率直な思いを口にした。

自身の“韓国デビュー”は調整の過程で察知していたという。ロバーツ監督は開幕投手のグラスノーには登板日を伝えていたが、山本に話すことを失念していた。山本は「確かに監督からは伝えられていないです」と笑う一方で、同じアジアの隣国への思いを語った。「公式戦が始まるということで、僕としてはドキドキする気持ちと、集中してやっていこうという気持ち。韓国のファンの皆さんは、韓国で(メジャーの試合が)開催されるのが初めてで、すごく楽しみにしてくださっていると思うので、いい姿を見せられるように頑張りたいです」と気持ちを込めた。

この日は、ブルペンで速球、カーブ、ツーシーム、スプリットなどの持ち球26球を丁寧に投げ分け、キャンプ地最終戦となる13日(同14日)のマリナーズ戦へ向けて調整した。「次の試合が公式戦になるということを頭に入れての登板になると思います」。すでにド軍は韓国シリーズを見据えて、時差ボケ対策として睡眠の専門家とミーティングを行うなど、準備は着々と進行中。韓国開幕を含め、メジャー1年目の戸惑いを感じさせないほど、山本の口調は終始落ち着き払っていた。