ドジャース大谷翔平投手(29)の元通訳・水原一平氏(39)が違法スポーツ賭博の借金返済で大谷の銀行口座から450万ドル(約6億7500万円)を盗んだとされるスキャンダルで、水原氏が賭けを行っていたブックメーカーの胴元マシュー・ボーヤー氏(48)の過去を伝える記事を26日付のラスベガス・リビュージャーナル電子版が伝えた。

複数のカジノ関係者によると、ボーヤー氏はラスベガスのカジノで高額の賭博や一部のカジノで禁止されている高額でかけるバカラを行い、2011年にカジノで42万5000ドル(約6380万円)を失ったとして自己破産をしたという。複数のカジノからは、賭けの借金を支払っていないとして計2億円を超える訴訟を起こされている。

その後、自分で違法賭博の胴元というビジネスを開始し、2019年に会社を設立。ラスベガスでは顧客を集めるために自分が大谷と関係があるかのような発言もしていたという。ボーヤー氏の弁護士は最近のインタビューで「ボーヤーはオオタニと接触したことは一切ない」と明言している。

ボーヤー氏には昨年10月に捜査令状が出たことからFBIが同氏を家宅捜索。顧客名簿や入金記録などが押収され、水原氏が顧客であることと大谷の銀行口座から送金されていることなどが判明したと伝えられている。FBIの同じ捜査班は、元マイナー投手ウエイン・ニックス氏による違法賭博ビジネスも捜査しており、ニックス氏の顧客には元ドジャースのヤシエル・プイグ外野手の名前があることなどが判明している。

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