ドジャース大谷翔平投手(29)が、大ブーイングを浴びた第1打席で敵地のファンを騒然とさせる1発を放った。1回1死、右腕バジットの内角スライダーを完璧に捉え、7号先制ソロを右翼スタンドへ運んだ。

ホームランボールをキャッチしたのはヤンキースファンのイアン・ゴンザレスさん(26)。ニューヨーク在住で、知人とともに仕事でトロントを訪れ、ドジャース戦を観戦していた。「最高だね。昨日、友人と話していたんだ。オオタニのホームランをとるかもしれないってね。こんなにラッキーなことはないよ」と笑った。右翼のブルペンで弾み、すぐ後方の席に友人と座っていると、ホームランボールが転がってきたという。

ヤンキースファンだが、「オオタニが大好きだよ。ヤンキースに来てくれたら良かったけど」とニヤリ。敵地では今季、シカゴのカブス戦で大谷の今季2号のホームランボールをキャッチしたファンが、フィールドに投げ返した。ゴンザレスさんは「そんなつもりは全くなかった」と、大事そうに記念球を握りしめていた。