【サンタアナ(米カリフォルニア州)4日(日本時間5日)=斎藤庸裕】ドジャース大谷翔平投手(29)の元通訳で、銀行詐欺と虚偽の納税申告容疑が問われている水原一平被告(39)が、罪を認めた。連邦地裁で判事、検察、弁護側と約50分の質疑応答。水原被告は「Guilty(有罪)」と答えて罪を認めた。閉廷後は無言を貫いた。大谷、ドジャースはそれぞれ声明を出し、米大リーグ機構は調査終結を発表した。判決は10月25日午後2時(同26日午前6時)の予定で、量刑が言い渡される。
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午前8時44分、水原被告が法廷に入った。黒っぽいスーツにシワもあったが、前回の出廷時とさほど変わらない風貌だった。着席し、隣のフリードマン弁護士と審議前に会話を交わしていた。うなずき、小声で確認事項を共有していたのだろう。その様子は、かつてエンゼルス時代に大谷や関係者と会話していた時の姿と重なった。
開廷後、右手を挙げて「イッペイ・ミズハラ」と名乗った。判事が述べた内容、経緯や今後の見通し、自身が持っている権利などについて理解しているかに「Yes,sir」と繰り返し口にした。約50分の審議の終盤、銀行詐欺や納税の虚偽申告について「Guilty(有罪です)」と認めた。さらに判事から、犯した行動を自らの言葉で説明するよう促された。
「私はVictim(被害者)Aのために働いていました。賭博で膨大な借金を抱え、唯一の方法として考えられたことが、銀行口座にアクセスし、彼の資金を使うことでした。そして私は、ギャンブルで抱えた借金を返済するため、彼の銀行口座から電子送金しました」
判事も検察官も、事件の経緯を確認する上で大谷の名前を出さずに「日本人の野球選手」などと説明した。長年の盟友で「ショウヘイ」と呼んでいた水原被告も「被害者A」と表現。税金の申告についても「申告しませんでした」と認めた。簡潔であれ言葉をつないで説明したのは、3度目の出廷で初めてだった。
出廷後は口をふさいだ。記者やリポーターから「何かひと言ありませんか」などと問われても無言。無表情を貫き、待機していた車に乗り込んだ。量刑の最長は銀行詐欺罪(30年)と納税の虚偽申告(3年)で33年だが、司法取引の成立で、米メディアによると禁錮78~108カ月(7~9年)ほどに減刑される見込み。大谷には盗んだ約1659万ドル(約25億7000万円)、米国歳入庁(IRS)には約114万ドル(約1億7700万円)を支払う義務が科されるとみられる。
判決は10月25日の予定。連邦地検のエストラダ検事は会見し、禁錮刑を言い渡された場合「日本へ強制送還されるリスクに直面することになる」と指摘した。司法省などによると、水原被告は米国籍を持たず、永住資格で米国に滞在している。実際に強制送還するかどうかは入国管理当局が決めるという。
▽ドジャースの声明文 本日の水原一平に対する刑事訴訟手続きで司法取引が成立し、連邦政府とMLBの両方の調査が終了したことで、ドジャースは、翔平とチームがこの問題を解決し、ワールドシリーズのタイトルを目指して前進できることを喜んでいます。



