【サンフランシスコ(米カリフォルニア州)12日(日本時間13日)=斎藤庸裕】ドジャース山本由伸投手(27)が、球団100年ぶりの快投を披露した。敵地でのジャイアンツ戦に先発し、7回1安打1失点。1回に先制点を与えて以降はパーフェクト投球でリズムに乗り、3試合連続の10奪三振をマークした。公式記録によれば、先発で2試合連続7イニング以上かつ1安打以下に抑えたのはド軍では1925年のダジー・バンス以来100年ぶり。球団史に残る力投も、チームはサヨナラ負けを喫した。
◇ ◇ ◇
山本がまた、圧倒した。6回、先頭の9番ギルバートへの7球目。外角低めいっぱいに渾身(こんしん)の直球が決まった。さらに2死から強打者の2番ディバースを空振り三振。「まず調子がすごく良かったので、しっかり投げていけたのと、いい場面で真っすぐをいけたので、それが空振りにつながったかなと思います」。跳びはねる勢いで腕を振ったど真ん中の直球は96・9マイル(約156キロ)の球速以上に威力があった。
球団史に名を残す快投となった。9回2死までノーヒットに抑えた前回登板に続き、7回で打たれた安打は1本のみ。試合後の公式記録によると、先発で2試合連続7回以上を投げ、かつ1安打以下に抑えた投手はド軍では1925年のダジー・バンス以来だという。「しっかり、いいコースを狙って投げていくことができた。結果的に7回、いいピッチングができたと思います」と胸を張った。
7回を投げきり、今季の投球イニングが162回1/3に到達。規定投球回(162)を上回った。右肩痛で離脱した昨季は、登板18試合、90イニングにとどまったが、今季は開幕から唯一、先発ローテーションで回り続け、主戦投手として活躍する。「ずっと投げ続けられているのがすごくいいなと思いますし、またその中で今調子よくいってるので。気を引き締めて、シーズン最後、しっかり気を引き締めてプレーして、10月に入りたい」。
通算265勝のジ軍バーランダーと息をのむ投手戦を演じたが、好投も実らなかった。延長10回に左腕スコットが5日のオリオールズ戦に続いてサヨナラ弾を浴びた。山本は「こういった時に助け合えるチームだと思うので、本人はすごく苦しいと思いますけど、なんとか全員でカバーしてやっていきたい」と思いやった。
○…「1番DH」で出場した大谷は連続出塁を17試合に伸ばした。2敬遠を含む3四球で勝負を避けられた一方で、2年ぶりとなったバーランダーとの対戦では2打数無安打。多投されたカーブにタイミングが合わなかった。ロバーツ監督はつながりを欠いた打線について「バーランダーは今まで以上にカーブを多く使っていた。終盤にもチャンスはあったが、ものにできなかった」とコメント。チームはサヨナラ負けも、2位パドレスが敗れたため、優勝マジックは12となった。



