リアル二刀流で、地区4連覇に王手をかける。ドジャース大谷翔平投手(31)が23日(日本時間24日)、敵地でのダイヤモンドバックス戦に投手兼DHで先発する。4年連続23回目の地区優勝マジックは3。投手としてメジャー通算100登板で好投し、ナ・リーグ単独トップに立つ54号で100打点に到達すれば、2位パドレス次第でマジックは「2」か「1」まで減る可能性大。今季最後の6連戦で、ラストスパートの先陣を切る。

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大谷はラストに強い。ドジャース移籍1年目だった昨年、シーズン最後の6連戦は25打数13安打1本塁打7打点4盗塁で打率5割2分と猛ラッシュ。パドレスとの3戦目で優勝を決めた。違うのは、今季は投手としても復活していること。本来のリズムである投打二刀流で、優勝へのマジックを減らす。

同地区のライバル、ダイヤモンドバックス戦の登板は、エンゼルス時代の21年6月11日以来4年ぶり。当時はまだ、メジャー通算6勝の駆け出しで、初のナ・リーグ本拠地に2ボークを喫した。だが、5回2失点で勝敗はつかないながら8三振を奪った。今やメジャー通算39勝の主力投手で、登板すれば記念の通算100試合に到達する。日本人投手で先発100試合は、花巻東高の先輩、菊池雄星以来13人目。通算40勝目で記録、シーズン最終登板に花を添えたい。

ここにきて、調子と球速を上げている。直近4試合で、直球の平均球速は156キロ→158キロ→160キロ→160キロ。5回までノーヒットノーランを継続した前回登板の16日フィリーズ戦では、メジャー移籍後で自己最速タイの101・7マイル(約164キロ)もマークした。1分あたりの回転数も平均2549と自己ベストを更新した。

投手の自分を援護する、打撃も絶好調だ。9試合連続安打、26試合連続出塁を継続中で、最近6試合で4本塁打、9月は月間8発。優勝を争う「ヒリヒリする9月」を求めて移籍したド軍で、今年も最終盤での強さを発揮している。前回登板では史上6人目の2年連続50号本塁打を放ち、50奪三振と合わせて、唯一無二の「新50-50」も達成した。登板試合でのアーチは今季4本目で、リアル二刀流の強みが完全に復活した。

2試合ぶりの本塁打を打てば、自己最多タイの54号でシュワバー(フィリーズ)を抜いてナ・リーグ単独トップに立つ。打点も2年連続3度目の100に到達する。だが「そこはもう全然何も感じてはない。1打席でも多くいいアットバット作りたいというだけ」と話していた通り、集中力を高めて臨む。【斎藤直樹】