【フェニックス(米アリゾナ州)23日(日本時間24日)=斎藤庸裕】ドジャース大谷翔平投手(31)が、ポストシーズン(PS)仕様の準備を完了した。ダイヤモンドバックス戦に「1番DH兼投手」で出場し、2度の右肘手術から復帰後、最長&最多の6回91球、5安打無失点と力投。8奪三振で圧倒した。これがシーズン最終登板で、投手では1勝1敗、防御率2・87。一方、チームは大谷の登板試合で2戦連続の逆転負け。大谷の通算100登板目を白星で飾れず、救援陣のもろさを露呈した。現状打破へ、中継ぎ待機となる佐々木朗希投手(23)に期待がかかる。
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着実に状態を上げてきた投手・大谷が、最後の6イニング目で力を出し切った。腕を振りながら時折、声を上げた。2度目の手術後、初めて6回を投げきり、球数も最多91球。「ポストシーズンの前に、こうやって最終的なステップを踏めたのはプラス」と前向きに捉えた。前日22日、チーム宿舎でのミーティングで「6回まで行けるんであれば、行きたい」と自ら志願。言葉通りに、求められた仕事をやり遂げた。
シーズン途中の6月16日に復帰後、14試合に登板。手術前の23年に3・75だった与四球率(9イニング当たりの平均与四球数)が、今季は1・72と劇的に改善された。この日も無四球でまとめたが、大谷は「コマンド(制球)よりも質、状態がいいのが、術後ですけど、それが一番、結果的にはいいのかなと思う」と、制球に加えて球質の向上にも手応えを口にした。登板数とイニングが少ないとはいえ、フォーシームの平均球速は過去最速の98・5マイル(約158・5キロ)をマーク。安定感と力強さが増した。
PSを想定しているかのように、アドレナリンも全開だった。4回までに8奪三振と圧倒。6回2死一、二塁から最後の打者を中堅へのライナーに抑えた。ただ、真ん中に入ったスライダーの失投を捉えられ、納得がいかない表情。首をかしげた。「最後の球に関しては、投げてはいけない球」と自ら厳しく評価し「三振を取るべきシチュエーション。結果的にアウトにはなりましたけど、甘く入ってしまったのは反省点」と律した。
救援陣が踏ん張れずに痛恨の逆転負けで、通算100試合目の登板を白星で飾れなかった。それでも「前半、ブルペン(リリーフ陣)で勝ってる試合もいっぱいある。下位打線を中心に、粘り強く得点するゲームも増えている。ポジティブな部分も、少しうまくいってない部分もあると思うので、なんとかみんなで頑張っていければ」と前を向く。二刀流で臨むPSでは、主力投手としても期待がかかる。「行けと言われたところで行く。それが仕事だと思うので、どういうシチュエーションでもしっかり準備をして対応したい」。シーズン残り5試合を含め、負けられない戦いが続く。目指す連覇へ、投打で先頭に立つ。
▽ドジャース・スコット(リーグワースト10度目のセーブ失敗)「自分で自分を苦しい状況に追い込んでしまった。自分の責任。明日、新たな日がくる。前に進むしかない」



