【ロサンゼルス(米カリフォルニア州)15日(日本時間16日)=斎藤庸裕】ドジャース大谷翔平投手(31)が、本来の打棒復活へ動いた。ブルワーズとのナ・リーグ優勝決定シリーズ第3戦の前日、チーム練習に参加し、突如、屋外で超異例のフリー打撃を行った。32スイングで14発。推定最長飛距離150メートルもあろうかという特大弾を放ち、持ち味のパワーを披露した。今ポストシーズン(PS)ではここまで34打数5安打の打率1割4分7厘と低迷。前日会見では投打の二刀流による影響など、打撃に関する質問が相次いだが、冷静に一蹴した。

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ドジャースタジアムで、突然ショータイムが始まった。第3戦の前日。本拠地ドジャースタジアムで、打席の登場曲「Feeling Good」のメロディーとともに大谷がバットを手にした。ロバーツ監督やコーチ陣、ベンチ前に集まった同僚に盛り上げられ、屋外フリー打撃の打席に入った。バントから始め、1球目はまさかの空振り。「ヘ~~~イ!」と興奮気味に見守る周囲の視線をよそに、徐々に力を入れた。

5セット目の5スイング目は、右中間の屋根を越える超特大弾。推定飛距離150メートルはあろうかという当たりに、三塁側から見入っていたベテラン左腕カーショー、ロハスらは声を上げ、驚きを隠せない様子だった。エンゼルス時代の23年9月4日、フリー打撃中に右脇腹を痛めて以来、レギュラーシーズンでは室内ケージでの調整に徹してきた。“封印”を解いた大谷は、時折笑顔を見せながら、楽しそうに力強い打球を連発。32スイングで14本、スタンドへ放り込んだ。

数時間前、第3戦の前日会見では低迷している打撃に関する質問が集中した。「基本的にはストライクを振って、ボール球を見逃す。打席のクオリティー(質)を高めること」。投打二刀流翌日の打撃成績が芳しくないことには「もちろん(二刀流を)やらないよりは、やっている方が体力的にきつい。それはシーズン中も同じ。直接的に関係しているか分からないし、体感的にはそうではない」としつつ、打撃への影響については「あまり関係ない」と繰り返した。打てなければ、執拗(しつよう)に原因を突かれるのはスター選手の宿命。ロバーツ監督から、大谷が打てなければワールドシリーズ(WS)で勝てないと厳しく指摘されたことに関しても「打てば勝てる、逆に言えば。打てるように頑張りたい」と終始、前向きだった。

敵地で2連勝し、第3戦からは本拠地で行われる。仮に3勝3敗で第7戦までもつれれば、リリーフ登板の可能性もあるが、「現時点では第4戦の先発と明日の第3戦のオフェンス(打撃)にしっかりフォーカスして臨みたい」と、負けることは頭にない。2年連続のWS進出まであと2勝。「2回目のポストシーズンに出られて、ここまで勝ち上がってこれているので。まずそれに感謝したいですし、去年とも違うメンバーで臨んでいるシーズンですけど、この先も、1試合でも長くできるように頑張りたい」。連覇を目指す戦いは、まだまだ続く。

 

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