2勝3敗と王手をかけられたドジャースが、接戦を制し、対戦成績を五分として最終戦に持ち込んだ。
守備の細部にこだわる、王者ドジャースらしい幕切れだった。2点差の9回1死二、三塁、左翼手キケ・ヘルナンデスは「二塁走者が俊足なので定位置より、かなり浅く守ろうと思った。もし頭の上を越されたら相手を称賛すべき。彼の強い打球なら引っ張り」。非力な左打者A・ヒメネスに対し、自らの判断で前進。もくろみ通りの浅い飛球を捕ると、体勢を崩しながら二塁ロハスへ素早く送球。飛び出していた二塁走者を刺して、併殺に仕留めた。
ボールが照明と重なっていた。「顔に当たるかもしれない。でも止まらないと決めていた。最後の瞬間、ボールが照明の中から現れてグラブに収まった」。集中力を研ぎ澄ませ、大歓声の中でバットが折れる音も聞こえていた。送球はワンバウンド。「捕りにくい送球だった。ロハスの捕球は僕のプレーよりすごかったと思う」。倒れ込みながら懸命に捕球したロハスは「かなり壮大な終わり方だね。絶対にそらさないようにしたよ」と胸を張った。



