ブルージェイズ岡本和真内野手(29)が、オープン戦出場2試合目で“メジャー1号”を放った。23日(日本時間24日)、米フロリダ州ダンイーデンでのメッツ戦に「6番・三塁」で出場し、バックスクリーンへ初本塁打を放った。WBC日本代表でも中軸として期待されるが、帰国前に本拠地があるカナダのファンへ、名刺代わりの特大アーチを届けた。

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岡本は一振りで、前回WBC決勝で本塁打を放った長打力を披露した。2回1死一塁、4球目の132キロカーブを捉えた。外角低めに落ちる難しいコースだったが、やや泳ぎながら軸足にためた体重をボールにぶつけた。角度26度で舞い上がった打球は、バックスクリーンに当たる飛距離131メートルの特大アーチ。「しっかりとタイミングを取ることなど課題がある。その中でいい形で打てた」と振り返った。

相手は一流投手だ。元ヤンキースのクローザーで、メッツに移籍した昨季は先発で12勝を挙げた右腕のホームズ。3月のWBCでは、多士済々の米国代表に先発候補として名を連ねる。大物打ちにも岡本は淡々とベースを1周。ベンチ前で主砲ゲレロとハイタッチをかわすと「いっぱい打ちたいなと思った」と、ようやく笑顔を見せた。

日本人とは異なるタイミングでの投球に適応するため、練習ではスイングの始動を早めにするなどして打ち込んだ。「試合で打つため、シーズンにいい形で入っていけるように練習している。いいものを出せるようやっている」。メジャー1年目の日本人で、オープン戦2試合目までに本塁打を打ったのは松井秀(ヤンキース)筒香(レイズ)に次いで3人目の快挙だ。4年6000万ドル(約93億円)の大型契約で入団しただけに、早い段階で長打力を証明した点は大きい。

今後は25日タイガース戦、26日マーリンズ戦の2試合に出場した後、侍ジャパンに合流するため米国を離れる予定だ。「これからもいろんな投手と対戦する。日々勉強だと思って頑張りたい」。昨年のア・リーグ王者の中で、三塁のレギュラー候補として期待される背番号7は、先を見据えて気を引き締めた。

▼ブルージェイズ岡本が、オープン戦で初本塁打。渡米1年目のオープン戦で本塁打を打った日本人野手は、23年吉田(レッドソックス)以来13人目。出場2試合目以内は、03年松井秀喜(ヤンキース)20年筒香嘉智(レイズ)に次いで6年ぶり3人目。松井秀は1年目にシーズン16本、筒香は8本だったが、岡本は何本打てるか。

▽ブルージェイズ・クレメント(岡本の打撃にMLB公式サイトで)「これまで見てきた中でも、最も滑らかな右打者のスイングの1つだ」

▽ブルージェイズ・ホプキンス打撃コーチ(MLB公式サイトで)「岡本は調整する能力があり、前足で打つことができる。パワーもある。タイミング面では常に多少の適応期間はあるが、これまでのところ彼はとても良く見える」