【ロサンゼルス(米カリフォルニア州)15日(日本時間16日)=斎藤庸裕】ドジャース大谷翔平投手(31)が、5年ぶりの投手専念で今季2勝目を挙げた。メッツ戦に先発し、6回2安打1失点。最速100・4マイル(約161・6キロ)のフォーシームを軸に、3年ぶりの2ケタ10奪三振をマークした。規定投球回に到達し、防御率0・50はリーグトップ。「ジャッキー・ロビンソン・デー」で、初めて背番号「42」のユニホームで登板したこの日は、2日前に受けた死球の影響で投手に専念した。3連覇と長期的な二刀流継続へ、今後も状態を見ながら臨機応変に投打同時出場を考慮していくことになりそうだ。

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投手大谷はすっきり、納得の表情で投げ抜いた。長打で失点し、1点差に詰め寄られた5回2死二、三塁。強打者リンドアに真っ向勝負を挑んだ。真ん中低めに100マイル(約161キロ)を超えを連発。この日最速となる100・4マイル(約161・6キロ)のフォーシームで左直に打ち取り、グラブを何度もたたいた。

「全力で100球投げる訳にはいかないので、ある程度スコアを見ながら投げないといけないですけど、あそこは二、三塁だったので、1本で逆転されるところですし、しっかりと全力で抑える場面だった」

フルシーズンの二刀流を見据え、力のいれどころを調整する必要がある。この日は2日前の死球の影響を考慮し、21年5月以来5年ぶりに投手専念で臨んだ。方針を告げられた時、「ちょっとびっくりはしましたけど」と本心を明かしたが、「チームとしてもいい戦略じゃないかなと思う。デッドボールが当たって、ピッチングの方に専念してほしいって言われてたので、そこに集中しようかなと」。チーム方針を理解し、やるべきことに徹した。

投打での同時出場は、リーグ最強打者の大谷を起用できる最大のメリットがある。投手専念では当然、攻撃力が下がる。だが、ド軍は持ち味でもある層の厚さでカバーした。大谷の指定席「DH」に入ったのは、強打の捕手ラッシング。8回の第4打席で満塁弾を放った。大谷不在でも打線が8得点で快勝。試合前に、同捕手に本塁打を打つように背中を押したという大谷は、今後も投手専念の「素晴らしいDHがもう1人いるので、彼に任せたいと思います」と笑った。

3回2死二塁でリンドアと対戦した際には、粘られた末に11球目、投球フォームのリズムを変えて空振り三振を奪った。リンドアは「まいった」とばかりの笑顔を見せ、一方の大谷はいたずら顔。ピッチングを純粋に楽しんでいるようだった。「全体的に疲労をためないようなプランはチームとしても大事。そこを理解しつつ集中できれば、1年間みんなが健康で頑張れるかなと思います」。DHを効果的に使っていくのは3連覇を目指すには不可欠。大谷も、それを十分に理解している。

【動画】大谷翔平、毎回の10奪三振 全三振シーンを連続でご覧ください

大谷翔平が2勝目 投手専念で6回1失点毎回10K、防御率トップ浮上 ドジャース3連勝/詳細

▼ドジャース大谷が6回10奪三振。2桁奪三振は23年6月27日ホワイトソックス戦以来3年ぶりで、ドジャースでは初。今季のド軍投手でも初。空振り22は23年以来で、ド軍移籍後で20を超えたのは初めて。100マイル(約161キロ)超が4球は今季最多。今季は前回登板でブルージェイズ岡本から空振り三振を奪った1球だけだった。

▼大谷が規定投球回に到達し、防御率は0・50でナ・リーグ1位に立った。過去に日本人で最優秀防御率のタイトル獲得者はおらず、95年野茂(ドジャース)20年ダルビッシュ(カブス)23年千賀(メッツ)25年山本(ドジャース)の2位が最高。被打率1割1分3厘もリーグ1位。WHIP(1イニングあたりの許走者)0・72もリーグトップとなった。

▼大谷が登板時に打席に立たなかったのは、21年5月28日以来5年ぶり16試合目。勝利投手となったのは、渡米1年目の18年5月20日以来5試合目。打席の有無で投球成績を分けると【打席なし】16試合5勝4敗、防御率3・58。【打席あり】87試合36勝16敗、防御率2・80。自ら援護できる、打席ありの方が勝率は高い。

▼大谷がジャッキー・ロビンソン・デーに登板したのは初めて。打席がなかったため、昨年からの連続試合出塁記録は途切れない。

▼大谷の連続試合出塁は49のままで、連続イニング自責点0は32回2/3で止まった。1913年に自責点が公式記録となって以来、オプタスタッツによると、30試合以上の連続試合出塁と30イニング以上の連続自責点0を達成した選手は、ベーブ・ルースに次いで2人目。