【ロサンゼルス(米カリフォルニア州)5日(日本時間6日)=水谷京裕、斎藤庸裕】ドジャース佐々木朗希投手(24)が、初のものづくしで渡米後ベストピッチの快投を演じた。エンゼルス戦に先発し、7回2安打無失点。先発登板では初めて無失点で終え、メジャー初の2ケタ10三振を奪った。フォーシームの最速も渡米後では自己最速100・6マイル(約161.9キロ)をマーク。打線の援護なく勝敗はつかなかったが、98球の力投で9回サヨナラ勝ちにつなげた。
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佐々木のたたずまいに無双の風格が漂っていた。7回2死。7番マドリガルを低めのスプリットで空振り三振に仕留めると、ベンチに向かって堂々と歩き出した。メジャー自己最多となる1試合10奪三振で先発登板時では初となる無失点投球。「しっかりゼロで抑えたことに関しては、結果だけみたら成長」。スタンドからはスタンディングオベーションとロウキコールが起こった。
もう“あの時”の姿はない。開幕当初は制球に苦しみ、速球の球速低下が指摘された。だがこの日は2回にメジャー自己最速となる100・6マイル(約161.9キロ)を計測した。変化球も制球良く投げ、ストライク率は73・5%。「パフォーマンスも春先よりも上がってきている。ストレートを思い切っていっても、ある程度構えたところにいくので、そこら辺は投げていて違うかな」とうなずいた。
だからこそ、ピンチでも動じることはなかった。5回には1死二塁を招くも、オハピーを三ゴロ。続くフレージャーからは空振り三振を奪った。窮地を脱すると、胸をたたきながら雄たけび。ロバーツ監督も「これこそ、私たちが期待していたロウキの姿だ。(5回の雄たけびは)ああいう感情表現は好きだね」とたたえた。
この投球内容をもってしても、完全体ではない。「試合の中で自分でそこまで力を入れてなくても、99マイル(約159・3キロ)ぐらい出ている時もあるので、ずっと目指してきたところに近づいている」。登板ごとに確かな手応えを感じながらも「もっと全体的に(パフォーマンスを)上げていけると思うので、そこは慎重にというか、継続してやっていきたい」と力強く言った。飽くなき向上心を持ち続ける。
▼ドジャース佐々木が7回無失点。先発で無失点投球は、メジャー2年目、先発19試合目で初めて。10奪三振は、5月17日の8三振を更新する自己最多。24歳7カ月での2桁奪三振は、18年大谷が23歳で2度(当時エンゼルス)、04年多田野(ガーディアンズ)の24歳2カ月に次いで、日本人で年少4番目の達成となった。
▼佐々木は2回2死、ペラザの打席でメジャー移籍後の最速となる100・6マイル(約161・9キロ)をマークした。過去最速は25年3月19日カブス戦(東京ドーム)で鈴木誠也に投げた100・5マイル(約161・7キロ)だった。日本時代の最速は165キロ。



