【ロサンゼルス(米カリフォルニア州)22日(日本時間23日)=四竈衛】「投手大谷」復帰へ、視界良好-。左ひざ痛の影響で登板を回避していたドジャース大谷翔平投手(31)がパイレーツ戦の試合前、ライブBPに登板。7月3日以来、50日ぶりに打者を相手に投球し、新たなステップを踏んだ。順調なら9月上旬の実戦復帰が、おぼろげに見えてきた。
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試合開始4時間前。まだスタンドが無人でも、気温32度の暑さの中でも、長らく遠ざかった本拠地のマウンドに立った大谷は、いつも以上に楽しそうだった。打席には、首痛で離脱し、同じように戦列復帰を目指す女房役の捕手スミス。アイコンタクトで笑みをこぼすと、その後は、自ら「ピッチコム」で球種を選択し、快調なテンポで試運転に臨んだ。
フリードマン編成本部長、ゴームズGMが見守る中、最初の2打席こそ、四球、左前打と「立ち上がり」の不安定さをのぞかせたものの、その後はきっちりと修正した。5打席目にはフルカウントから、公式戦では珍しい配球ともいえる意表を突くカーブでスミスを翻弄(ほんろう)。まんまとタイミングを崩し、甲高い雄たけびを挙げるなど、遊び心ものぞかせた。最終的には、延べ6打席相当で30球を投げ、1安打1四球と上々の内容。直接の視察はできなかったものの、報告を受けたロバーツ監督は、新たなステップに進んだことを「とてもいいことだ」と評価した。
今後の調整ペースなどについて、同監督は「これから話してから」と、正確な日程は明らかになっていない。その一方で、再びライブBPを行ったうえで、マイナーではなく、昨年同様、公式戦で徐々に強度とイニング数を上げていく方針も明かした。「鍛えていくうえでも、徐々に1、2、3イニングという状況になるだろう」。その場合「投手兼DH」として先発し、「オープナー」のような流れで救援陣へつなぐ可能性が高い。
現時点では、青写真に過ぎないとはいえ、9月上旬に復帰できれば、公式戦では少なくとも4試合での登板が可能。となれば、ポストシーズンでは、先発陣の一角として計算できる。ド軍首脳陣、そして大谷の根底にあるのは、ワールドシリーズ3連覇からの逆算。ここまで極力、リスクを避けてきたド軍の「大谷復帰プラン」が、少しずつ具体化し始めた。
試合では3打数無安打2四球に終わったが、チームは勝利し着実に歩を進めた。大谷も来たるべき時に向けて、準備を重ねていく。



