<ブルージェイズ1-0マリナーズ>◇23日(日本時間24日)◇ロジャーズセンター
10年連続200安打を達成したマリナーズ・イチロー外野手(36)はクラブハウス内で、いつもの試合後と同じように自分のロッカーの前で取材に応じた。淡々とここまでの歩みを振り返った。
-記録達成
イチロー
チームメートがみんな祝福してくれて、あっ、喜んでいいんだなと思った。2年前のこと(一部地元メディアの批判的な報道)がトラウマ(心的外傷)になってるから。ちょっとほっとした。
-達成感はあるか
イチロー
あるある。ただ、表現しづらいというだけ。
-今季は目標ではないと言ってきた
イチロー
2年前は目標にすることすら否定されて、今度は目標としていないのになんか変な感じですよね。
-200安打10度でローズに並んだ
イチロー
ぜひ超えてあげたいですね。
-200安打への思いは変わらないか
イチロー
簡単じゃないことは僕が一番知っている。それなりの思いがある。
-10年の重みは
イチロー
1年目のスプリングトレーニングで「彼からヒットを打てると思いますか」という質問が飛んできた。いまはヒットが出ないと「何で出ないのか」という質問に変わった。そういう状況をつくれたのはすごく良かった。周りを変化させられたことに対してはちょっとした気持ち良さがある。
-投手有利と言われる今季も記録を伸ばした
イチロー
僕の中にオプション(選択肢)があるのは武器になる。対応の引き出しが幅を生む。それがないと新しいものが現れたら対応は難しい。
-ここまでの道のりの苦しさについて
イチロー
すごく苦しい。純粋にプレーだけさせてもらったらそんなにしんどくない。楽ではないけどね。